効果音は、先頭や末尾に使わない部分が付いていることがあります。また、いくつかの音が続いている中から、使いたい部分だけを取り出したいこともあります。ここでは、当サイトの音源の実際の波形を例に、不要な部分をカットして、フェードで自然につなぐ考え方を説明します。
当サイトの音源の先頭と末尾
2026年10月3日時点で、元のWAVファイルを測れた1,510件を調べました。波形がほぼ無音(−60dBFS未満)の区間が、先頭に0.2秒を超えて付いている音源は70件、末尾に付いている音源は72件でした。つまり、約95%(1,440件)の音源は、先頭の無音が0.2秒以内です。多くの音源はそのまま置いても余白が気になりませんが、一部の音源は、使う前に先頭や末尾を整えると使いやすくなります。
実例1:先頭の長い無音を切る
目黒で自転車が通り過ぎる音(ID4691)は、長さ11.22秒のうち、先頭の約5.0秒(4.96秒)が−60dBFS未満の区間です。音が始まる少し前(0.1秒前)から切り取ると、長さは6.36秒になります。切ったところの波形が急に立ち上がらないように、10ミリ秒のフェードインをかけました。

実例2:前後を切ってフェードをかける
ターボライターの音 02(ID2641)は、長さ9.45秒で、先頭に0.41秒、末尾に0.85秒の無音の区間があります。それぞれ0.05秒の余白を残して切り、先頭に5ミリ秒のフェードイン、末尾に30ミリ秒のフェードアウトをかけると、長さは8.29秒になります。

カットするときの注意
- 切りすぎない:音が鳴り始める直前や、鳴り終わったあとの余韻を切りすぎると、不自然に聞こえます。少し余白を残して切るのが安全です。
- フェードで端をなめらかにする:波形の途中で切ると、切り口が急に立ち上がり、プチッという雑音(クリックノイズ)が出ることがあります。数ミリ〜数十ミリ秒の短いフェードをかけると、目立たなくなります。
- 元のファイルは残す:カットは、元のファイルを上書きせず、別のファイルや編集ソフトの中のデータで行うと、やり直しができます。
- ループが必要なとき:同じ音を繰り返す場合は、つなぎ目で音が途切れたり重なったりしないかを聴いて確認してください。
DAWや動画編集ソフトでカットするとき
カットやフェードは、多くのDAWや動画編集ソフトに備わっています。名称や操作はソフトとバージョンによって異なるので、お使いのソフトのヘルプをご確認ください。Steinbergの公式ヘルプには、Cubase Pro 15でイベントのフェードを作成・編集する方法が掲載されています(Creating and Editing Fades • Cubase Pro Help)。これはメーカーの公式情報です。
実際の音源で試す
上で使った2つの音源です。ダウンロードして、お使いのソフトでカットとフェードを試してみてください。
測定と加工の方法
無音の長さは、公開している音源の元のWAVファイルで、振幅が−60dBFS未満の区間を先頭と末尾から数えて測りました。図は、同じWAVの波形を、記載のとおりにカットしてフェードをかけた例です。配布している音源ファイルは変更していません。
出典と確認日
確認日:2026年10月3日
- Steinberg「Cubase Pro Help」Creating and Editing Fades with the Range Selection Tool(steinberg.help)
- 無音の長さ・波形:当サイトの音源の実測